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自閉症のこだわりは対応で変わる!パニックの失敗から学んだこと

自閉症赤ちゃんこだわり 自閉症児の子育て体験談

自閉症の特徴としてこだわりが強いと言われていますが、こだわりって障害と思いますか?

誰でも、1つや2つのこだわりってありません?人によって興味が強いものに個人差があって当然だと思うし、こだわりは個性だと私は思います。

実は、自閉症の息子は障害のせいでこだわりが強いんだから仕方ないと、間違ったパニック対策で失敗した経験から、対応を一変することで解消しました。

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自閉症のこだわりは対応で変わる

自閉症の子は、ちょっと変わったこだわりがあるかもしれません。こだわりの中には、他の人に迷惑をかけてしまうようなものもあります。

でも、人は誰でもなにかしらこだわりがあるのが当たり前と思いませんか?

自閉症でなくてもこだわりが強い人もいますし、強弱も人それぞれの個性と考えて良いと私は思っています。

しかし、息子が幼少期の頃の私は、こだわりが強いのは自閉症の障害のせいと思い込み、息子のこだわりにできるだけ逆らわないように対応していました。

実は、この避ける対応こそが、こだわりを益々強くしていたんです。

自閉症のこだわりは対応の仕方で変わることを実体験しました。

こだわりによるパニック対応の失敗から学んだこと

2才~6才頃の息子には、様々なこだわりがありました。その中の一部を紹介します。

  • 決まった靴しか履かない。
  • 縞模様の服しか着ない。
  • 姉たちが家にいないといけない。

決まった靴しか履かない

息子は歩き始めは早く、生後11ヶ月で歩くようになりましたが、外に出るときに靴を履く概念がなく、ちょっと目を離すと裸足で走り出ていました。

自分で履こうとはしないので、履かせやすい靴をいくつも買い、その中で彼が気に入ったのが黒い靴。

それしか履かなかったので、彼の靴はその黒い靴に限定しました。

これが間違いの元!

2才10ヶ月で、地元の保育所に預けることになったのですが、保育所では教室で上履きに履き替えます。

室内で靴を履くこと自体が理解できなかったのもありますが、彼が履く靴は黒い靴。

なので、上履きを履かせようとすると泣き叫び、保育士さんが目を離すと外靴のまま教室に上がるので、困ると言われてしまいました。

そこで、私がとった対策が的外れ。上履き用に同じ黒い靴を用意したんです。息子の黒い靴へのこだわりは、益々強くなりました。

こだわり解消の対応策

○黒い靴を処分して買わない
○色々な種類の靴を履かせる

お気に入りの黒い靴がなくなったので、靴を履かない。履かせようとすると泣き叫びパニック状態になりました。

でも、ここで負けたら元の木阿弥。泣き叫んでもへこたれず、新しく用意した靴を履かせることを繰り返す内、諦めて履くようになりました。

縞模様の服しか着ない

2才頃の一時期、横縞の服しか着ないことがありました。違う服を着せても脱いでしまい、タンスの引き出しの服を全部引っ張り出して探していました。

なので、横縞の服ばかりを用意していたんです。かっこいい服が着せたかったんですけどね。

これも間違った対応でした。

こだわり解消の対応策

○縞模様の服を処分して買わない。

その結果、しばらくの間は、タンスの引き出しの服を全部引っ張り出していましたし、着せた服は、気がつくと脱いでしまっていました。

この状態を何度も繰り返す内に、どんな服でも着るようになりました。

成人した現在、お気に入りの色や服はありますけど、これじゃないとダメというこだわりはありません。

誰でも、着やすい服、お気に入りの色やデザインってあるでしょ。

姉たちが家にいないといけない

姉たちが制服を着て学校へ行くのは許せるけれど、学校が終わって家に帰ってからは、姉たちが出かけると泣き叫んでパニック状態になっていました。

手がつけられなくなるので、姉たちには外出を我慢してもらっていたんです。そのせいで、放課後、友達と遊ぶ約束ができなかった姉たち。

でも、姉たちの我慢も限界の時が来ました。お友達の誕生会にどうしても行きたいと。

姉たちに酷い要求をしてきたと反省し、「行っていいよ。」と、許可。

彼は、姉たちが帰ってくるまで、3時間くらい、声を絞り出して泣き叫び続け、彼の顔には、針で突いたような赤い斑点が無数にできていました。

そして、その後半年くらい、うわずったような絞り出すような声しか出さなくなったんです。

こだわり解消の対応策

○姉たちに放課後の外出を許可した

外出禁止令が解除された姉たちは、それ以後、水を得た魚のように、毎日外出してお友達と遊ぶようになりました。

その度に、泣いて後追いしようとしていた彼も1ヶ月ほどで諦めるようになり、姉弟関係も良くなりました。

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こだわりによるパニック対応の失敗から学んだこと

息子の強いこだわりを阻止すると、泣き叫び手がつけられなくなるので、そんなパニックを避けるために、彼の機嫌を損ねないように対応していたことは逆効果でした。

こだわりに付き合いすぎる対応は、こだわりを更に強化していたんです。

柔軟に、まぁいいかと許容できる人に育てるために、パニックを恐れず向き合って行くことが大事なんだと学びました。

こだわり全てがいけないというわけではありません。腕の良い職人さんは、誰より強いこだわりを持っていることが多いですものね。

職業や趣味に発展できるこだわりもあります。

ただ、将来、生活に困るようなこだわり、経験を狭めてしまうようなこだわり、人に迷惑をかけてしまうようなこだわりは、小さい内に慣らしながら弱めて行く方が良いと思います。

お母さんの体格を上回るほどになると、なかなか太刀打ちできませんから。

関連記事:自閉症の療育について体験記事一覧

まとめ

自閉症のこだわりについての実体験、どうでしたか?

私の個人的な考えになりますが、こだわりは自閉症の障害ではないと思っています。

こだわりが阻止されると、パニック状態になることもありますが、これも自閉症でなくても誰でも嫌なことですよね。

でも、周囲が困るようなこだわりもあります。対応の仕方で強めてしまうことも、解消することもできることを体験してきました。

対応できたきっかけは先輩お母さんの助言や療育相談機関です。あなたも自閉症の子育てで困っていることがあれば、一人で悩まず、相談してみてはいかがでしょう。

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