翼状片は、あまり知られていない目の病気です。白目の部分が黒目の部分に入ってきて盛り上がったようになるので、鏡で見れば自分でも分かります。
翼状片は、白目の結膜の下の組織が異常増殖してしまう目の病気で、紫外線の影響が原因ではないかと言われています。
翼状片は手術しないと根治しない眼病ですが、目を手術するなんて怖くないですか?私は怖かったです。
私が翼状片の手術したのは、翼状片と知ってから5年ほど経った頃でした。
そんな翼状片の手術体験を基に、どんな症状になって手術したのか、翼状片の手術はいつが良いのか、その時期や理由についてお話しします。
翼状片の手術はいつするのが良い?
翼状片の手術をいつするかは、年齢と症状によると言えます。
- 50歳以上になってから
- 乱視など視力低下がひどくなったとき
- 美容的に見た目が気になるとき
上記のようなときに、自分の判断で手術を希望して施術してもらうことになります。
50歳以上になってから
翼状片は手術しても再発することが多く、若いほど再発しやすいとのこと。
私が眼科で翼状片と診断されたときは40代でした。その時、医師に手術するなら50歳以上になってからと言われました。
若いほど細胞が元気なので、増殖しやすいから再発の可能性が高くなるのでしょう。
乱視など視力低下がひどくなったとき
翼状片は、結膜下の組織が異常増殖するのですが、悪性ではないんですよ。なので、視力低下などの症状がなければ治療せずに放置しても問題ないとのことです。
翼状片が黒目に深く入ってくるほど、角膜が引っ張られることで乱視がひどくなります。黒目の中央まで入ってくると見えにくくなるので、それまでに手術した方が良いですね。
乱視がひどくなったかどうかは、自分では気付きにくいので、翼状片になっていたら、年に一回くらいは定期的に受診した方が良いかもしれません。
美容的に見た目が気になるとき
翼状片になると黒目の部分に白いこぶみたいなものができる、血管も浮き出てきて白目も汚く見える、目が充血するなどで見た目がとても悪くなります。
瞳が濁っているように見えるので嫌ですよね。
そんな美容的な見た目の悪さを治したくて手術することもあります。
ただ、若いうちに翼状片の手術をすると再発しやすく、手術前より悪化して再発することもあるので、見た目の悪さだけで手術するのはリスクが大きいかもしれません。
充血や翼状片の進行を抑える目薬で対処することもできるので、眼科医に相談してみると良いですね。
市販の目薬で間に合わせず、眼科で処方してもらった方が良いです。
翼状片の手術をした時期と理由【体験談】
私は40代半ばに翼状片になっていることに気付きました。私の母も娘もなっているので、体質的なものもあるのかもしれません。
鏡を見た時に、黒目に入ってきた白いふくらみが目立つようになっていたのだけど、すぐに治るとだろうと思っていたのです。
でも、いつまで経っても治らないばかりか、大きくなっているような気がしたのです。
眼科で診てもらうと「翼状片」という目の病気で、根治するには手術するしかないとのこと。
ですが、40代では手術しても再発しやすいから、不具合がなければ治療しなくても良いと言われたのです。
手術しないと根治市しない病気なのに、治療せずに放置して良いの?と、ちょっと不安になったのを覚えています。
受診した眼科では、目薬の処方もなかったですし、定期検査をするようにとも言われず、何もせずに、5年間くらい放置してました。
左目の翼状片を手術することに!
黒目への侵入がひどかった左目の翼状片を手術したのは、50歳になってすぐでした。
50歳になったから手術したのではなく、視力に異常があったからなんです。
片側一車線の高速道路を走っているとき、気を抜くとセンターラインの方へ車が寄って行ってしまい、怖くて運転できなくなったことがきっかけでした。
左右どちらも裸眼視力1.5で、乱視などもなく視力が良いのが自慢だった私ですが、どこどなく見え方がおかしい気がしたのです。
眼科で検査すると左目の乱視がひどくなっていました。
「翼状片が原因で乱視がひどくなったようですね。50歳もすぎたことだし、手術しますか?」と、医師に提案されたのです。
実は、このときまで、翼状片が原因で乱視になることは知りませんでした。
目の表面にできた翼状片を削り取って、上下の結膜を縫合するのだと聞き、手術するかどうか一瞬迷いました。怖いって思ったんです。
でも、翼状片は手術しないと治らないし、放置すれば翼状片も乱視も酷くなるので手術することにしたのです。
12年後、右目の翼状片も手術することに!
左目の翼状片を手術したとき、右目も軽く翼状片になっていましたが、よく見ないと分からない程度でした。
右目は視力低下もなかったので、何もせずに放置して12年。その間に老眼も酷くなり眼鏡を愛用するようになっていました。
右目の翼状片は徐々に黒目の中心に向かって伸びて左目を手術したときよりひどくなっていたのです。
下の写真でも分かるように、黒目の中央近くまで翼状片が伸びてきていましたし、夕方になると白目は真っ赤に充血することも多くなっていました。
翼状片が視力低下の原因になっているかもしれないと思いつつ、なかなか手術する気になれなかったのです。
なぜかというと、左目の翼状片を手術したとき、術後抜糸までの目の痛みがひどかったからなんです。
翼状片の悪化はゆっくり進み、乱視もゆっくり進んでいったので、あまり自覚がなかったのもあって、手術しようとまでは思わなかったんです。
視力低下は老眼が進んだからだと思っていて、老眼鏡を作り直した時、眼鏡店での視力検査で右目の乱視がかなり酷いことを知ったのです。
眼鏡で調整しすぎると目が疲れるし、調整しなければ視界がぼやける状態になったので、12年ぶりに眼科を受診し、翼状片の手術をすることにしたのです。
手術しても再発の可能性があるので、50歳以上になってからでも「ご希望であれば手術いたします。」と、患者の意思次第という感じでした。
右目の手術は1ヶ月ほど前にしたばかりですが経過良好です。手術体験記は以下の別記事でまとめています。
まとめ
翼状片は白目の組織が異常に増殖して黒目の方へ伸びてくる病気で、手術しないと根治することはできません。
ですが、翼状片は悪性のものではないので、視力低下などの影響がなければ、手術しなくても大丈夫です。
翼状片が原因で乱視がひどくなったり、美容的に見た目の悪さが気になるなどのときには、手術をすることで改善できます。
しかし、翼状片は手術しても再発する可能性が高く、特に若いほど再発のリスクが高いので、眼科医に50歳以上での手術を推奨されます。
手術する場合は、再発するかもしれないということを承知の上ですることになります。
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