節分に恵方巻きを食べる風習は、元々は関西の行事でしたが、今では全国的な家庭イベントになっていますね。
節分の日には、スーパーやコンビニの店頭に、その年の恵方の方位に向かって食べましょう!と、書き添えて太巻き寿司が並びます。
ところで、この恵方巻きには、長さや太さ、具材の決まりはあるのでしょうか?
恵方巻きの長さは決まりがあるの?
スーパーやコンビニなどの市販の恵方巻きは、12cmほどのものもあれば、15cmくらいのものもあり、長さは様々です。
そもそも、節分に恵方巻きを食べる習わしは、民間伝承の風習で、恵方巻きの長さに決まりはないとのこと。
恵方巻きは切ると福が逃げるということから、切らずに1本丸かぶりするので、小さいお子さんやお年寄りには、食べきれないってこともありますよね。
恵方巻きが全国に広がったのは、企業側の商戦によるところも大きいので、商品企画の長さでなければいけないってことはないんです。
無理に食べて、喉に詰まらせてしまっては、元も子もないですものね。
恵方巻きの大きさは太巻きなの?
恵方巻きは太巻きが定番ですが、これも特に決まりはないようです。
恵方巻きのルーツは色々ありますが、大正初期に大阪の花街で、節分にお新香を巻いた海苔巻きを、恵方に向かって食べると、その年は幸運に恵まれるとの風習がありました。
その流行りに乗って、海苔業界の街頭イベント「海苔祭り」で、巻き寿司の早食い競争が行われたそうです。
その後、コンビニチェーンのセブンイレブンが、「恵方巻き」の商品名で売り出したことから、節分に恵方巻きを食べることが全国的な風習になったのです。
恵方巻きの長さや太さは、企業の商品企画ともいえるのではないでしょうか。
恵方巻きの具材や由来は?
大正初期に大阪の花街で、節分の日の縁起担ぎで食べられていた海苔巻きの具材は、お新香だけでした。
また、福をいただくということで、七福神にちなんで恵方巻きには7つの具材を入れるとう説もあります。
ということで、節分に恵方巻きを食べるのは、民間の伝承による習わしであって、長さ太さなどの大きさや具材に決まりはないということです。
特別に豪華な具材にする必要はなく、巻寿司によく使われる具材で良いのです。
干ししいたけ、かんぴょう、でんぶ、ごぼう、人参、だし巻き卵、三つ葉、インゲン豆、あなご、などは定番の具材ですね。
お子さま向けなら、ツナ缶、カニマヨ、エビカツ、魚肉ソーセージ、なども喜ばれます。
ちょっと贅沢ですが、生の刺身を具材にして、海鮮巻きも美味しいですよね。
ちなみに、我が家の定番の巻寿司はゴボウ巻きです。
具材の種類や数に決まりはないとのことなので、我が家はゴボウ巻きですね。
節分のゴボウ巻きは、ゴボウを7本入れて、酢飯の量は少な目で巻いてみようと思います。高齢の義母用は細巻きにします。
恵方巻きの食べ方の決まりって?
恵方巻きの食べ方は、1本を一気に食べきるまで口から離さない、とか、食べきるまで喋ってはいけないとも言われていますよね。
実は、この恵方巻きの食べ方の決まりも、海苔の販促手法として、業者側の作り話しとも言われています。
民間伝承の家庭行事として、おばあちゃんから受け継いている地域では、ちょっと違うようです。
- 恵方の方角に向いて丸かぶりする
- 願い事を祈りながら食べる
- 願い事は他言しない
ということで、祈りが終わったら、一気に食べる必要もないし、おしゃべりしても良いのだそうです。
節分に恵方巻きを一気に丸かぶりして、喉に詰めてしまい救急車を呼ぶようなことにならないように、気をつけましょう。
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まとめ
節分の日に、恵方巻きを食べる風習は、民間伝承の習わしで、恵方巻きの長さや太さ、具材の数や種類は様々で、特に決まりはありません。
一般的に知られている食べ方のルールも微妙に違っています。
旧暦では、2月3日の節分が、1年の始まりの節目とされてきたので、1年間の幸運を願って恵方巻きを食べるのが良いですね。
無理に一気に丸かぶりで食べて、喉に詰めないようにしましょう。
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