自閉症の偏食は改善しないと将来不幸!社会性も育つ偏食指導方法

自閉症児は偏食がひどい子が多いですが、ちゃんと指導すれば改善できます。

偏食をなおしておかなければ、集団生活や外食も楽しめないし、健康面でもよくないですよね。食を楽しめないのは、子供にとって不幸なことだと思います。

自閉症の息子も離乳食を始めた時点で母乳以外を受け付けず、偏食もひどかったのですが、今では何でも食べられるようになり、外食も楽しんでいますよ。

そんな自閉症の偏食改善の取り組みを紹介します。

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自閉症の偏食は改善しないと将来不幸!

誰でも、嫌いな食べ物の1つや2つはあるものですが、偏食がひどい自閉症児は、食べられる物が1つか2つという感じで、栄養失調になるんじゃないかと心配なほどです。

うちの息子は、離乳食も哺乳びんも受け付けず、出が悪い母乳しか飲まなくて、とても心配でした。

普通のご飯が食べられる年齢になってからは、ふりかけご飯しか食べない子でした。

食べる前に、必ずニオイを嗅いで、一切口に入れようとはしなかったんです。楽しいはずの遠足のお弁当はニオイが移るので、ふりかけご飯さえも食べませんでした。

このまま偏食が改善できなかったら・・・。

園や学校の給食も食べられない。外食することもできない。味わうこともなく美味しいものを食べる楽しみも知らない。

そんな一生を過ごすなんて不幸だ!

そう思ったので、偏食指導に踏み切ったのが5才の頃で、小学校2年生くらいまでかかって何でも食べられるようになりました。

もちろん、嫌いな物もありますけどね。

さらに、偏食指導は社会性を育てる訓練にもなったのです。どんな偏食指導をしたのか、詳しく紹介いたしますね。

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社会性も育つ自閉症の偏食指導の方法

息子の偏食を改善したくて取り組んだ偏食指導は、やり方次第で社会性を育てる訓練にもなりました。

自閉症の息子に、どんな偏食指導をしたのか紹介します。

偏食改善の取り組み

  • 子供の好きなものだけを作らない
  • 苦手なものはスプーン1杯から
  • 個別のトレイやランチョンマットを使う
  • 席を立ったら食事は終わり
  • 家族が揃うまで食べない

子供の好きなものだけを作らない

子供の好きなものを全く作らないのではなく、自分(母親)が食べたいものを中心に作るようにしました。

食べられるものが限られていると、食べさせないといけないと思い、子供が食べられるものだけ作りがちですが、それではいつまで経っても偏食は直りません。

なので、自分が食べたいものを作ることを優先したんです。もちろん、色んな食材を使って、色んな料理を作ることが前提です。

苦手なものはスプーン1杯から

苦手な食べ物を克服するときは、スプーン1杯から始めました。この一口を食べたら、好きな物が食べられる、といった条件付きのスプーン1杯です。

目の前に置かれたスプーンに乗せた食べ物を、じっと見つめて食べる決心がつくまでに、時間がかかることも多かったです。

ニオイに敏感で、口にする前にニオイで拒否していた食べ物も多く、一口食べてみるとその後はすんなり受け入れた食べ物もありました。食べず嫌いですね。

通園施設や学校でも、給食の時間に同様の取り組みをしてくれたのも良かったです。

通園施設は障害児対象であり、学校は情緒障害児学級(現支援学級)だったので、取り組んでくれたというところはあります。

個別のトレイやランチョンマットを使う

食事は、自分の分が区別できるように、トレイやランチョンマットを使います。

大皿に盛って、自由に取るような食事スタイルだと、自他の区別が付きにくいので、家族全員、個別に食事を用意します。食べて良いのは自分のトレイの中にある料理だけ。

このようにして、人の物には手を出さない訓練をしておかないと、外食も困難になります。

家庭内だと、手を出しても大した問題にはならないですが、家庭での食事でそれを許可していると、外食のときに隣のテーブルに好きな物を見つけたら、他人であろうがお構いなく手を出してしまうこともあるんです。

自閉症の子は、内と外の区別がつきにくいので、家庭は一番小さな社会集団という意識で、対応していくことが必要なのです。

席を立ったら食事は終わり

自閉症の子は、学校や園で、イスに座れずウロウロ歩き回ることが多いですが、座る訓練は食事が一番です。

「食事中は席を立たない」というルールにします。そのルールが本人に分らなくても繰り返していると理解してきます。

食事の途中で席を立ったら、本人の分の食事を片付けて、次の食事時間まで食べ物は与えません。1食くらい抜いてもお腹が空くだけなので、泣いても騒いでも片付けます。

お腹が空いていると、次の食事は食べます。

食事中に席を立ったら食べられなくなる経験を繰り返すことで、食事中は座っていられるようになり、同時に学習中の着席時間も長くなります。

家族が揃うまで食べない

自閉症の子は、待つのが苦手な子が多いですよね。うちの息子も待てませんでした。

そんな息子にとって「待つ練習」は、食事の時が一番でした。

食事の用意ができても、家族全員が席に着くまで、「いただきます」をせず待たせます。一番先に席に着かせるのは息子で、わざと待つ時間を作ります。

「待ちなさい」と、言葉で言っても通じにくいので、「手はひざ」と、待つ姿勢を取らせて待たせました。具体的な行動で教える方が分りやすいんです。

息子の場合、口で言うと理解しにくかったので、「手はひざ」のカードを目の前に置いて待たせていました。

絵カードでも良いのですが、文字が読めなくても「手はひざ」の文字カードでどうするかを根気よく教えると、結びついてきます。

もちろん、最初から上手くいくはずもなく、大騒ぎになっていましたけど、待てば食べられることが分ってくると、待てるようになります。

ちなみに、外食の場合、注文した料理によって運ばれてくる時間が違いますが、外食のときでも、全員の料理が揃うまで待っていました。

大人になった現在は、自他の区別も待つことも座ることもできるので、大皿盛りの料理もしますし、普通に食事をしています。

関連記事:自閉症の療育について体験記事一覧

まとめ

偏食指導を含めて、食事の指導は社会性を育てる機会にもなります。

自閉症の子の指導は困難なことも多いので、どうせやるなら、同時に身につくことが多い方が良いでしょ。考え方、意識の仕方をちょっと柔軟にするだけで、指導の幅が広がってきます。

取り組み始めてしばらくは、大変かもしれないですが、子供の将来のために覚悟を決めて、偏食改善の取り組みをしてみてください。

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