視線が合わない、言葉が出ない、どこか違う赤ちゃんの発達が不安!もしかして自閉症なのかも・・・。
赤ちゃんが1歳前後になると、同じくらいの赤ちゃんと比べて発達が遅れている気がして、不安でたまらない。
原因は何? どうすればいいの? 誰に相談すればいいの? 張り裂けそうな不安の大きさは、経験した母親にしか分からない。
自閉症の赤ちゃんの特徴は個人差が大きいですが、私の息子が赤ちゃんの頃の様子や母親としての心構えなどを紹介します。
自閉症の赤ちゃんの特徴・0歳~2歳ころの実例
私の息子は、現在28才、自閉症ですが、地域の企業に就職して働いています。
そんな彼に発達障害があるのでは? と、思い始めた赤ちゃん時代の特徴は以下のような感じでした。
- 視線が合わない
- あやしても笑わない
- 言葉が出ない
- 指さししない
- 呼んでも振り向かない
- 睡眠障害?
- いつも機嫌が悪い
- 回転するものをずっと見ている
- 自分もクルクル回る
- 意味もなく走り回る
- 真似をしない
視線が合わない
自閉症の赤ちゃんは「視線が合わない」という特徴がありますが、私自身はあまり感じていませんでした。
哺乳びんを嫌い、母乳のみだったので、授乳中はしっかりと私の目を見ていたからなんです。
でも、私以外の家族とは目を合わせようとしませんでした。
あやしても笑わない
どこか無表情な感じがあって、くすぐったら笑うけれど、上の子のときのようにあやしても笑うことがなかったです。
いつ頃からだったかは不明ですが、今は、普通に喜怒哀楽を表現します。
言葉が出ない
意味のある初語は、2才になっても1つもなく、話しかけても言葉を理解している様子はなかったですね。
意味のある初語は、4才頃でした。
指さししない
自分が欲しいものを指さしして教えることはなく、私の手を持って欲しいものを取らせようとしていました。これ、クレーン現象というのですが、当時の私は知りませんでした。
指さしするようになったのは、3才を過ぎた頃です。
呼んでも振り向かない
名前を呼んでも振り向くことは一切なく、自分の名前が分かっているのかどうかも不明でした。
睡眠障害?
コトッと、かすかな物音で起きてしまい、2時間続けて眠ればマシなくらいで、とにかく睡眠が浅く、まとまった時間の睡眠がなかったです。
それに付き合うので、私も過度の睡眠不足になりました。
いつも機嫌が悪い
とにかく機嫌が悪い。何が気に入らないのかよく泣くし、奇声をあげて癇癪を起こすので、扱いにくいところがありました。
回転するものをずっと見ている
クルクル回転するものが好きで見続けていたり、ミニカーのおもちゃを与えたら、タイヤをクルクル回しているだけでした。
自分もクルクル回る
物を回すだけでなく、自分自身もクルクルと自転していましたし、回転遊具も好んでいましたが、どんなに強く回転が入っても目が回ることはありませんでした。
意味もなく走り回る
公園など広い場所では、意味もなく走り回っていました。しかも、首を左右に激しく振りながら走るのです。
真似をしない
「バイバイ」「おつむテンテン」など、手真似遊びを教えようとしても見ないし、真似することもなかったです。
ちなみに、バイバイをするようになった3才頃でも、手のひらを自分の方に向けて振っていましたから、バイバイの意味で振っていたわけじゃなかったと思います。
どこかおかしいと感じつつも、数ヶ月後には普通に追いつくのでは、と、我が子に障害があるなんて受け入れることができませんでした。
首のすわりや寝返り、はいはい、歩き始めなど、身体的な発達は月例なりに成長していましたから。
言葉の発達は個人差があり、2才くらいまで遅れがあるかどうかは分からないようですが、言葉さえ理解できるようになれば解決するようにも思っていたんです。
でも、上の子が赤ちゃんの時とは違う。どんどん変な行動が目につき始め、不安は日に日に大きくなりました。
1才以後の母子手帳の記録には、「いいえ」ばかりが並んでいます。
今思えば、子育ての中で一番不安が大きかった時期でした。
1才半検診後、専門機関で相談を受け、対人関係に問題があるとのことで、発達障害児の通園施設で、週1回の母子通園に通うようになりました。
まだ、その時点では、自閉症と診断されてはおらず、私自身も自閉症がどういう障害なのかさえ知りませんでした。
今ほど、自閉症の情報がない時期でしたから。
3才ころになると、さらにおかしな行動が増えていき、「息子には障害がある」と、受け入れざるを得なくなり、同時に覚悟もできました。
自閉症は生まれつきの脳の機能障害なので、完治することはありませんが、育て方次第で好ましく育ちます。
赤ちゃん時代は、母親の不安が一番大きい時期で、同じ障害の子を持つ知人たちも、同様の思いを経験しています。
心配するなといっても、心配せずにはいられないですが、ちゃんと育ちます。
発達障害支援センターで相談してみよう
平成17年4月に「発達障害者支援法」が施行され、支援センターなども以前よりずっと増えています。赤ちゃんの発達に不安があれば、相談してみましょう。
自治体で実施される、1歳半検診、3歳児検診などで、発達障害の疑いがあれば、支援センターなどで追加検診を勧められると思います。
民間の療育センターもありますが、発達障害があった場合は、今後、行政の支援制度は欠かせないですから、まずは、自治体の制度を利用した方が良いです。
全国の発達障害者支援センター窓口は以下のサイトでも確認できます。
自閉症かもと赤ちゃんの発達に不安な母親へ
私の息子が赤ちゃんの頃は、自閉症の情報も少なく、心を閉ざして引きこもっている後天的な障害のように思わていて、関わり方に問題があるんじゃない? と言われたこともあります。
自閉症は、先天的な脳の機能障害であって、関わり方がどうのこうので発症するものではないですが、育て方で二次障害に至ることもあります。
ただ、赤ちゃんの時期に自閉症と診断されることはなく、3才くらいで「自閉傾向」と、診断されることが多いですね。
一日も早く、我が子の障害を知りたく、適切な指導を受けたいと思うのは母親として当然のことです。私もそうでした。
療育は、早いに超したことはないですが、私がキッチリと療育を始めたのは6才の頃(小学1年生)。それまでは、手探りで的外れな関わりをしていました。
お母さんの不安は赤ちゃんに伝わります。不安でいっぱいでしょうけど、もし、自閉症と診断されても受け入れる心構えをしっかり育ててくださいね。
受け入れることができないと、育てることができませんから。
関連記事:自閉症の療育について体験記事一覧
まとめ
実体験を元にした、自閉症の赤ちゃんの特徴をお話ししましたが、個人差が大きいので参考のひとつにしてください。
今は、自閉症に関する情報もたくさんあるので、障害について知識を高めておくのも良いと思います。
息子を育ててみて思うことは、自閉症の療育は、普通の子育てを丁寧にしたというだけのこと。
上に2人の姉がいますが、姉たちに適応することもたくさんありましたよ。
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