コロナウイルスの感染拡大で使い捨てマスクは売り切れで手に入りませんね。
そこで、ガーゼマスクを手作りしようと思ったのですが、今度は材料のマスクゴムがありません。
Wガーゼも品薄ですが、近くの手芸店やネット通販で探せば購入することができました。
既製品がなければ自分で作るしかない!と、多くの人が行動に移すんだなあと、身に染みて感じました。
そんなこんなで、今回は立体型ガーゼマスクの作り方と、マスクゴムが無いときの代用品とその使い心地を紹介しています。
ガーゼマスクの材料
マスクの表も裏もWガーゼで仕立ててもOKなんですが、今回はマスクの表は綿100%の布で作ってみました。
Wガーゼの布が品薄だったので、表を別の布で作ったらマスクが2倍作れるでしょ。
それと、可愛い柄のマスクにしたかったんですけど、近くの手芸店ではWガーゼの布が1点しか無くて柄選びできなかったですしね。
Wガーゼ(裏布):幅24cm×長16.5cm
綿布(表布):幅27cm×長16.5cm
マスクゴム:30cm×2本
糸:適量
表布と裏布が、幅1mの布で50cmあれば、最低でもマスク9個はできると思います。
50cm単位で切り売りしている布がおすすめです。
ちなみに、今回使ったWガーゼは、108cm×50㎝なので、裏布は12個分余裕でとれます。
表布に使った綿布も、108cm×50㎝だったので、キッチリ裁断すれば12個分取れそうです。
ということで、マスク1つ分の布代は、税込み100円程度でできそうです。
手に入らなかったのはマスクゴムです。
通常なら、マスクゴムが手に入るのですが、コロナウイルス感染拡大の影響でマスクゴムは実店舗もネット販売も売り切れでありません。
とりあえずの代用品のゴムで付け具合を試してみたので、後述しますね。
ガーゼマスクの型紙
ガーゼマスクの型紙は、手芸店でも50円くらいで売っていますし、ネット上でダウンロードできる型紙もありますね。
ちなみに、手芸店でマスクの型紙を買ったのですが、縫い代込みの型紙で縫い代は0.5cmというものでした。
ですが、縫い代0.5cmは縫いにくいなぁと思ったので、一回り大きくして縫い代1.0cmで型紙を作り直そうと製図してみました。
大人用の立体マスクの型紙です。
縫い代1.0cm含んでいるので、型紙どおりにカットできるようにしています。
自分で型紙を製図されるなら、丸みの部分などの伏線や寸法を参考にやってみてくださいね。
私が製図した型紙で良ければ、印刷して使ってみてください。
ここで作り方を紹介しているガーゼマスクは、この型紙を使っています。
ガーゼマスクの作り方
ガーゼマスクの作り方を写真付きで紹介していきますね。
ガーゼマスクは洗濯して繰り返し使うのですが、1回洗ったら縮んでしまったなんてことになると残念ですよね。
そんなことにならないために、まずは水洗いします。
洗濯機で洗うと強すぎるので、洗面器などで水に浸けて押し洗いします。
軽く脱水して、シワを伸ばして干します。乾燥機にかけると縮みすぎてしまう生地もあるので、乾燥機は使わない方が良いです。
雨天だったので部屋干しにしたのですが、お天気が良ければ天日干しの方が良いですね。
水洗いした布はシワがあると思いますが、手で伸ばして整える程度でアイロンはかけずに型紙を置いて裁断します。
布を中表で13.5cmの幅に折って表布用の型紙で裁断します。
型紙には1㎝の縫い代も含んでいるので、型紙どおりにカットします。
裏布はWガーゼで裁断します。
布を12㎝の幅で中表に折り、型紙は裏用の点線で折って、型紙どおりに裏用の布を裁断します。
表布、裏布ともカーブになっている部分を縫い代1㎝で縫い合わせます。
待ち針を打っておくと縫いやすいです。
手縫いでも良いのですが、ミシンがあればミシンで縫った方が丈夫に仕上がります。
縫い目の縫い代を指先で割ります。
小さくて曲線になっている部分なので、アイロンは使いにくいですから、指先でこきながら割っていくと良いです。
縫い代を押さえるようにステッチを入れておくとしっかりします。
表布と裏布を中表に合わせて、マスクの上下になる部分を1㎝の縫い代で縫い合わせます。
マスクの上下になる部分を縫い合わせると、こんな感じになります。
表にかえす前に、裏布側に縫い目で折り目を入れておきます。
アイロンでしても良いですが、指先でしごくようにして折り目をつけたのでも大丈夫です。
表に返して、縫い合わせた部分が突合せになるように整えたら、ステッチを入れておきます。
ステッチを入れておいた方が、洗濯したときに型崩れしません。
最後にゴム通しの部分を縫います。
まず、1㎝で折って押さえミシンをかけておきます。
1㎝で折っただけでも良いのですが、洗濯しているうちに中からほつれてくることもあるので、ひと手間かけておくと良いです。
さらに1.5cmで折り、ミシンをかけてゴムを通す部分を作ります。
ゴムを通せば完成です。
ガーゼマスクは洗濯して使うので、洗い替え用に複数枚ほしいですよね。
1枚ずつ縫うより、複数枚を同時に縫う方が同じ工程を一気にできるので効率的に縫えます。
繰り返し洗濯していると薄くなってくるので、作れるときに複数枚作っておくと良いです。
マスクゴムの代用品は何が良い?
コロナウイルス感染拡大の影響で、近くの手芸店では、マスクゴムはお一人1点までのポップに並べて「売り切れました」のまま再入荷されないですね。
帽子ゴムも売り切れだったので、ソフトゴムと細めのヘアゴムを購入してみました。
マスクゴムをネット通販で探してみると見つかったのですが、販売開始前ですぐには買えませんでした。
そこで、購入開始時間前から待機して、販売開始と同時に購入ボタンをクリックしたのですが、表示された画面は「売り切れました。」でした。
3度挑戦したんですけど、注文することはできなかったです。
帽子ゴムも品薄になっていたんですけど、ネット通販でなんとか購入することができました。
こんな状況は早く解消してほしいですね。
マスクゴムが手に入るなら、マスクにはマスクゴムが一番です。
コロナウイルスなどの影響でマスクゴムの流通が非常事態になったときに、代用品のゴムは何がいいか参考にしてください。
[追記]
ネット通販でもずっと売り切れだったマスクゴムが、入荷したようです。多数の店舗で販売してました。
知人が、「ハンドメイド通販のミーネでマスクゴム売ってるよ。」と教えてくれたので、売り切れないうちにと思ってミーネで注文したのですが、楽天市場でも売ってました。
楽天市場の方が、送料無料のショップが多いし、マスクゴムの種類や長さも選べるので良いと思います。
マスク1つに、30cm×2本で、60cmあれば足りると思います。
ヘアゴム
細めのヘアゴムをマスクゴムの代用品で使ってみました。
細いゴムなので、マスクをかけた瞬間は気にならないように感じたのですが、ゴムがきつすぎると耳の後ろに圧迫感があり疲れます。
ゆるゆるにすれば気になりにくくなるのですが、マスクが密着しないので、顔とマスクの間の隙間が気になります。
少しくらいの圧迫感なら我慢できるくらい短時間で使用する程度なら、できるだけフィットさせて使うと良いです。
ソフトゴム
パンツなどの下着に使うソフトゴムをマスクゴムの代用品にしてみました。
ヘアゴムと同様に、耳の後ろに圧迫感があります。
見た目も良くないので、私的にはソフトゴムはNGでした。
帽子ゴム
帽子ゴムはネット通販で見つけたので注文したのですが、注文が殺到しているのでお届けに時間がかかるとのこと。
届いたらレビューします。
注文5日後に届きました!
マスクゴム以外のゴムの中では、帽子ゴムが一番ですね。
ゴム幅7㎜なので、少し存在感を感じるんですが、マスクゴムとあまり変わらない圧迫感なので、長時間つけていられます。
ゴムの結び目はゴム通しの中に隠しても良いですし、ヘアスタイルによっては耳にかけてしまえば見えなくなります。
使い捨てマスクのゴム
使用済みの使い捨てマスクのゴムを使い回してみました。
マスクゴムの代用品がない場合の最終手段と思っていたのですが、着け心地はこれが一番良いですし、長時間つけていても疲れません。
ちょっと手間ですが、使用済の使い捨てマスクがあるなら、ゴムを取っておいてガーゼマスクに使ってみてください。
使用済みマスクのゴムはウイルスなど雑菌が付いているので、洗濯してから再利用すると安心ですね。
取り外したゴムだけでは長さが足りないので、平ゴムを足します。
平ゴムは、マスクのゴム通し部分の長さと同じにカットしておきます。
平ゴム部分はゴム通しの中に隠れるようにして使うと良いです。
使っているうちに平ゴムがズレて出てきそうなら、一針止めておくと良いでしょう。
ガーゼマスクの洗い方
ガーゼマスクは毎日洗濯して使う方が衛生的です。
最低3枚あれば、乾きにくい日があっても困ることはないと思います。
洗剤は中性洗剤がおすすめです。
市販されている中性洗剤は食器用洗剤やおしゃれ着用洗剤などです。
中性かどうかは容器の表示で確認できます。
油性メイクの口紅やファンデーションなどがマスクの内側に付いてしまったときは、食器用洗剤で洗うと取れやすいです。
洗面器やバケツなどの容器で、ぬるま湯に洗剤を溶かしてガーゼマスクを10分程度つけ置きしてから押し洗いすると良いです。
軽く手絞りしてからタオルに挟んでしっかり水気を取って干すと乾きやすいです。
洗濯機で軽く脱水してもOKです。
シワを伸ばして形を整えて干します。
紫外線には殺菌作用があるので、天日干しがおすすめです。
曇っていても紫外線は届いていますから、外干しすると良いです。
部屋干しする場合でも、ガラス越しに紫外線は透過してきますから、窓際の日光が当たる場所が良いですね。
ただし、紫外線に当てるとゴムの劣化が早くなるので、ゴムを長持ちさせたい場合は陰干しすると良いです。
ゴムが劣化する頃には、布も劣化してくるので捨て時かなと思って、私は外干ししてます。
ガーゼマスクはどれくらい使える?
ガーゼマスクは洗濯して繰り返し使えますが、永久に使えるわけではありません。
使用度や生地にもよるので、どれくらい使えるかはガーゼマスクの状態判断になります。
生地が摩耗して透けて見えるようになったら、マスクとしての機能が低下してしまいますから、そうなったときは捨て時ですね。
まとめ
コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界規模でマスクが不足していますね。
使い捨てマスクは買えないと思っていた方が良さそうです。
こんなことは滅多にないことですが、マスク欠品の非常事態に備えるべく、ガーゼマスクを手作りしておくと安心です。
非常事態になると手作りガーゼマスクの材料までが品薄だったり、売り切れだったりで、今回のコロナウイルス感染では、まさにその状態になっています。
そんな中、手に入れることができる材料で手作りしたガーゼマスクの作り方を紹介させていただきました。
簡単に縫えるので、ぜひ作ってみてくださいね。
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