脳梗塞で倒れて救急病院へ搬送されたら、救急病院での入院期間は病状が安定するまでで、およそ1ヶ月間くらいです。
その後は、回復期病院へ転院してリハビリを受けることになりますが、回復期リハビリテーション病院での入院期間も期限がありました。
本人や家族は倒れる前の状態までの回復を期待しますが、病院のリハビリの目標は少し違うような感じも。今回は、そんな回復期リハビリテーション病院での過ごし方や病院選びについて体験を元にお伝えします。
脳梗塞 回復期の入院期間の最大日数
脳梗塞 回復期の入院期間は、発症した日からの日数で、脳血管疾患で150日、高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害の場合は180日と、国で最大日数が定められています。
また、入院できるのは発症後2ヶ月以内で、その期間を過ぎると180日以内であっても入院することはできないんです。
義母が急性期病院から回復期病院へ転院して3週間後、入院中の治療について面談があり、主治医の説明から、回復期のリハビリ目標にズレがあったことを知りました。
回復期のリハビリ目標は、動かなくなった機能を回復するのではなく、残った機能で日常生活に復帰できるようにすることのようです。
麻痺した部分の回復ではなかったんです。
できるだけ早く、自宅へ帰った方が良いとも言われたので、180日間めいっぱいのリハビリは期待できそうにないです。
退院後もリハビリは必要なので、専門家のリハビリを180日間受けたいところですが、ほとんどの患者が180日間入院することはなく、平均で約3ヶ月で退院するようです。
そんな現状なので、「まだ入院してリハビリを受けたかったのに、追い出された。」と、思う患者さんもいるみたいですね。
脳梗塞 回復期のリハビリは訓練時間以外にも必要
回復期のリハビリは、1日に受けられる時間も最大3時間との制限があるのですが、義母は、転院時に回復期病棟の空きがなかったため、リハビリ時間が最大2時間の療養病棟への入院になっていました。
ですが、筋力の衰えがひどいので、リハビリ時間を延ばした方が良いとのことで、回復病棟が空き次第、病棟を移ることになりました。
リハビリ時間以外にも、日中はベッドで寝ていないで起きている方が筋力の回復が早いのですが、義母は高齢なのでリハビリ時間以外はベッドで寝ていることがほとんどだったのです。
そこで、リハビリ時間を多くすることと、リハビリ時間以外にも起きて活動できることをしていくことになりました。
リハビリ時間以外にできること
何かすることがあれば起きていられるだろうと用意したのが塗り絵です。
塗り絵といっても、子供向けのものではなく、大人の塗り絵です。書店にいくと、大人の塗り絵はたくさんありますが、まずは、簡単にできるものを選びました。
配色を自分で考えるものや、細かくて複雑な絵柄のものもあるのですが、見本が横にある塗り絵にしました。
リハビリ時間以外の余暇時間の活動は、病棟の看護師や介護士が補助してさせてくれるのですが、道具は患者側で用意しないといけないんですよね。
食堂のテーブルで、塗り絵をしている患者さんはけっこういます。上手く塗れなくても、起きていることが重要なので、塗り絵は良いと思います。
退院後、自宅でのリハビリでも続けていこうと思います。
脳梗塞 回復期の病院選びポイント
脳梗塞を発症すると、後遺症で半身麻痺を起こす方が多いですが、麻痺していない残った機能で日常生活に復帰するために、回復期のリハビリは欠かせません。
そのため、回復期の病院選びも重要です。
- リハビリスタッフ、看護師、介護士の人数が充実しているか
- 1日に2~3時間のリハビリが365日できるか
- 職員の対応や雰囲気が良いか
- 相談員(ソーシャルワーカー)がいるか
- 病室は明るく広さがあるか
- リハビリ室の設備は充実しているか
実際に入院してみないと分からないこともありますが、入院前に見学に行けるようであれば、上記のようなことをチェックしてみてください。
一概には言えませんが、リハビリ専門の病院の方が、条件を満たしているのではないかと思います。
まとめ
脳梗塞の回復期リハビリ病院は、入院できる時期や期間が決められていますが、期間いっぱい入院するケースは少なく、リハビリ病院でも早い回復で退院させることを目指しています。
麻痺していない残った機能で日常生活に復帰できるように、充実したリハビリが受けられるように病院を選ぶことや、リハビリ時間以外の余暇時間にも起きて活動することが、回復を早めてくれます。
脳梗塞を発症する前の状態まで回復できれば良いですが、介護が必要な状態で退院することも多いので、可能な限りのリハビリを受けられる環境を選びたいですね。
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